人事採用における情報発信の一環として、社内で働く方へのインタビューを通じてクロスリーチをより深く知っていただくことを目的に、今回はトレーディング事業部で輸出オペレーション業務を担当する社員にお話を伺いました。

1. 前職から現在のキャリアに至るまで

―これまでのご経歴と、クロスリーチに入社するまでの経緯を教えてください。

大学では英文学を専攻し、当時から「いつかは海外とつながるような仕事がしたい」という想いを漠然と抱いていました。卒業後は興味のあった化粧品業界へ進み、販売員としてキャリアをスタート。店長も経験しながら、約7年間接客の現場で働きました。

転機となったのは、社会全体が大きく揺れ動いたコロナ禍の時期です。人の動きが制限される一方で、モノの流れは止まらないという現実を目の当たりにし、「貿易」という仕事の重要性と、これからの時代にも求められ続ける仕事なのではないかと強く感じました。また、学生時代に思い描いていた「海外と関わる仕事がしたい」という想いも、貿易実務というキャリアを選んだ理由のひとつです。

最初の転職では、未経験からでも挑戦できる環境を求めて、貿易事務に特化した派遣会社へ。そこでは、未経験者向けの研修講師を担当しながら、貿易に関する知識を少しずつ身につけていきました。

学べば学ぶほど、実際の現場で自分の手でモノを動かし、より幅広い業務に関わってみたいという気持ちが強くなり、再び転職を決意。そんな中で出会ったのが、クロスリーチでした。


2. クロスリーチとの出会いと入社の決め手

―クロスリーチに興味を持ったきっかけと、入社の決め手は何でしたか?

転職活動では、「貿易実務の専門知識を身につけて、長く安定して働きたい」「ゆくゆくは海外と関わる仕事にもチャレンジしてみたい」という思いを軸に、次のキャリアを探していました。

そんな中で出会ったのが、クロスリーチの求人です。ドバイという少しなじみのない国に日本の食品を輸出しているという点に興味をひかれ、「どんな会社なんだろう?」と惹かれて応募しました。

選考が進む中で、実際に貿易の幅広いスキルが身に着くこと、そして海外との関わりが日常的にある環境であることがわかり、「ここでなら、自分のやりたいことに挑戦できそうだ」と感じるようになりました。

入社の決め手となったのは、会社の雰囲気です。求人サイトに掲載されていた、社員同士がアフタヌーンティーを楽しむ写真や、海外スタッフとの交流の様子からは、チームの温かさやグローバルな風通しのよさが感じられました。面接でも、話を聞いてくれた社員の方々がとても丁寧で、未経験の不安にもしっかり向き合ってくれたことが印象に残っています。

3. 入社後に感じたギャップとサプライズ

―入社前後で感じたギャップや驚きはありましたか?

当時は今よりも社員数が少なかったこともあり、入社前は比較的落ち着いた雰囲気の職場を想像していましたが、実際に働いてみると、予想以上のスピード感と活気あふれる日々の業務に触れ、良い意味で驚きました。

また、英語を使う頻度が思っていたよりも高く、最初のうちは慣れるのに少し苦労した部分もあります。「自分にできるのだろうか」と不安に感じたこともありましたが、今振りかえるとそれらすべてが「成長のチャンス」として自分に返ってきたと感じています。

そんな中でも特に印象に残っているのが、入社してすぐの2月に参加したドバイでの展示会出張です。まさか入社間もない自分に、海外出張のチャンスがあるとは思っておらず、驚きと同時にとても嬉しく感じました。

4. 現在の業務内容とやりがい

―現在担当されている業務と、そこに感じるやりがいを教えてください。

主に輸出に関するオペレーション実務を担当しています。

ドバイオフィスのセールスがお客様から受注した内容をもとに、日本の仕入れ先への発注から、船便のスケジュール調整、倉庫とのやり取りまで、お客様のもとに商品を無事届けるための一連の業務を担っています。

書類の作成や商品ラベルの準備といった細かな事務作業も含め、基本的には日本国内のオフィスで完結する業務ですが、業務の幅は非常に広く、日々多くの調整が発生します。

この仕事の大変なところは、まさにその“調整の多さ”にあります。納期の調整や在庫状況の確認、天候や運航の遅れといった突発的なトラブルなど、イレギュラーな事態は日常的に発生します。たとえば、商品の欠品時には代替品の提案やスケジュールの再調整が必要となり、ハラハラすることも少なくありません。

一方で、こうした経験を積み重ねることで、少しずつ対応の引き出しが増え、お客様のご要望に沿った最適な提案ができるようになってきました。「こうしてほしい」「このタイミングで届けたい」といったリクエストに対して、自信を持って応えられるようになった今は、以前よりも強いやりがいを感じています。

また、貿易事務ならではの魅力は、専門性が身につき、経験を積むほどに業務の幅が広がることです。業務を一連で担当するからこそ、コンテナが無事に届いた時の達成感はひとしおです。出荷が多かった月には「今月もよくやった」と自分をねぎらいたくなる瞬間もあります。数字や進捗が目に見える分、努力が成果として感じられやすいのも、この仕事の大きな魅力です。

1日のスケジュール例

8:30 ♢ 勤務開始 slackやGmailを確認

10:00 ♢ メンバーと1on1

12:00 ♢ ランチ この日は持参してデスクで

13:30 ♢ ドバイチームとオンライン会議 シップメントの最新情報を共有

15:00 ♢ 仕入先と打ち合わせ プロダクトチームと同席、新しい商品の提案

16:00 ♢ 作業時間 貿易書類の作成

19:00 ♢ 業務終了

5. 社内の雰囲気と組織文化

―職場の雰囲気や、チームの人間関係について教えてください。

クロスリーチは多国籍なメンバーが集まるグローバルな環境で、私にとってはこうした環境で働くのは初めての経験でした。最初は、言葉だけでなく文化の違いから、こちらが伝えたつもりのことがうまく伝わっていなかったり、相手の意図を正確に汲み取れなかったりと、コミュニケーションに壁を感じることもありました。

しかし、そうした壁を乗り越えられたのは、会社が大切にしている「Mutual Trust and Respect(お互いの信頼と尊重)」というバリューが、組織文化として根づいているからだと思います。国籍やバックグラウンドに関係なく、お互いを信頼し、リスペクトしながら接することが社内に浸透しており、困ったときには自然と声を掛け合える温かさがあります。

社内全体の雰囲気もとても良く、コミュニケーションが取りやすいと日々感じています。各自が責任ある業務を担っているからこそ、意見がぶつかることもありますが、皆が相手の立場を理解しようと心がけており、前向きな議論ができる環境です。

先輩社員から、「素直さや感受性の豊かさが社内で評価され、皆から愛されている」と言っていただき、とても嬉しかったことを覚えています。


6. 今後のキャリアと挑戦したいこと

―今後、チャレンジしてみたいことやキャリアの展望を教えてください。

会社全体として、まだまだ成長途中のフェーズにあると感じています。だからこそ、自分自身もその成長に伴走しながら、一緒に前進していきたいという思いがあります。やりたいことに裁量をもって挑戦できる環境があるため、主体的に動けばチャンスが広がる会社だと思います。

将来的には、オペレーションチームの体制づくりにも関わっていきたいと考えていますし、海外で働くことにも興味があります。

週初めの朝礼で、フィードフォワードというカードを使って未来の話か、または先週の良かった事や新しい事を一人ずつシェアするのですが、仕事のことだけでなく「5年後」「10年後」に自分がどうありたいか、どんなふうに生きていたいかを自然と考えるようになりました。未来に目を向けることで、今の仕事に対する取り組み方も少しずつ変わってきた気がします。

会社の成長により貢献するために、日々の業務にとどまらず、自分にできることを考えながら行動しています。現在は中東への輸出が主ですが、今後、化粧品などカテゴリーが増えたり、輸出仕向け国も広がっていく中で、より深い知識と経験を積んでいきたいと思っています。

7. 入社を検討している方へメッセージ

―クロスリーチへの入社を考えている方に、メッセージをお願いします。

クロスリーチは、まだまだ発展途中の組織だからこそ、一人ひとりが主役になれるステージがあります。たとえば、「こんな仕組みがあったらもっと良くなる」「もっとこうしたい」といったアイデアが歓迎され、実際にカタチになるスピードも早いです。自分の提案がチームや会社に影響を与えていく実感を得られるのは、まさに今のタイミングならではだと思います。

また、グローバルとの接点が日常的にあるのも、クロスリーチならでは。シンガポールやドバイなどの海外拠点と密に連携しながら仕事を進めるため、語学力を活かしたい方にもピッタリの環境です。国籍や文化を超えて信頼関係を築いていく経験は、きっとあなたのキャリアを大きく成長させてくれるはずです。

オペレーション業務で大切にしているのは、「責任感」と「チームへの思いやり」です。貿易実務は、一つの書類のミスや手配の遅れが大きな損失につながることもある、非常に責任のある仕事です。その分、一つひとつの業務に丁寧に向き合う姿勢が求められますが、何でも“完璧に一人でこなす”ことを求めているわけではありません。困ったときに相談しやすく、挑戦する人を応援するカルチャーが根づいているからこそ、未経験でも安心してチャレンジできる環境が整っています。

「責任は重いけれど、決して一人にはさせない」

それが、クロスリーチらしさだと思います。


現地では、ウェブ会議でしか顔を合わせたことのなかったドバイメンバーと直接会うことができ、海外で働くことの面白さや、現場の熱量を肌で感じられる貴重な経験となりました。

帰国の際には名残惜しさから思わず涙が出てしまったほど、心に残る出張になりました。